栽培から収穫までの一年間:農家さんの作業カレンダー

お米作りは春の田起こしから始まります。冬の間に休ませた田んぼを耕し、水はけや養分を整えます。同時に、ビニールハウスや苗代で種籾をまき、健康な苗を育てます。この時期の管理が、その年の生育や収穫量を大きく左右します。

5月から6月になると田植えの時期です。植えられた苗は、初夏の陽射しと豊富な水でぐんぐん成長します。農家さんは水位や温度を調整し、雑草や病害虫から稲を守ります。稲の株間に風を通し、健康な生育環境を保つことも大切です。

9月から10月、稲穂が黄金色に色づくといよいよ収穫です。稲刈りは天候と穂の成熟具合を見極めて行われます。刈り取った稲は天日干しか機械乾燥で水分を適正にし、保存や精米に適した状態へと整えます。

収穫後の冬は田んぼの土を整え、農機具の整備や修理を行います。品種や栽培方法の改善を検討し、次の年の準備が始まります。一年を通して、農家さんは季節ごとの作業に全力を注ぎ、食卓に並ぶ一杯のごはんを支えています。

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